
- Photoshop Elementsでイラストは描ける?
- Photoshop Elementsでイラストを描く為の準備
- Photoshop Elementsでイラストを描く
- ブラシの色の変更と、消しゴムツール
- まとめ
Photoshop Elementsでイラストは描ける?
Photoshop Elementsは画像編集ソフト?
パソコンの機種によっては、付属ソフトとして付いて来るPhotoshop Elements。
Photoshop Elementsと聞くと、写真データの不具合を修正する為の画像編集ソフトと言うイメージがあります。
では、Photoshop Elementsでイラストを描く事はできるでしょうか?
・・・実は、可能です。
と言うより、むしろ、手書きのイラストに慣れている方には、Photoshop Elementsがお勧めです。
Photoshop?Illustrator??
私は手書きの絵が下手くそですから、PhotoshopやPhotoshop Elementsではイラストを描く事をしません。
イラストを描画する必要性がある場合はIllustratorを使用し、その後、Photoshopのレイヤースタイルを使用して、テクスチャや陰影、立体感などを演出します。
ですが、手描きの絵に自身のある方は、IllustratorよりもPhotoshopの方が向いているでしょう。
なぜならば、Photoshopは手書きに近い感覚でイラストを描画する事ができるからです。
それは、Photoshop Elementsとて同じです。
Photoshop + ペンタブレット
ペンタブレットがあれば、更にその傾向は強まります。
紙に絵を描画するような感覚に近い環境で、イラストを描画する事ができるからです。
また、Photoshopがペンタブレットの筆圧に合わせて線の太さや濃淡まで調整してくれるので、マウスを使用した場合とは全く異なる仕上がりになります。
こうして見比べて見ると、マウスで描画したものはカクカクですが、ペンタブレットで描画した線は滑らかです。
Photoshop Elementsでイラストを描く為の準備
Photoshop Elementsを起動する
では、Photoshop Elementsを起動してみましょう。
Photoshop Elementsを起動すると、「整理」と「写真の編集」しか選択画面がありませんので、イラストを描くつもりの方は面食らうと思います。
「整理」を選択すると「Elements Organizer」が、「写真の編集」を選択すると「Photoshop Elements」が本格的に起動します。
ここは、「写真の編集」を選択して下さい。
Photoshop Elementsが起動します。
そして、Photoshop Elementsの画面が表示されます。
Photoshop Elementsをエキスパートモードに
「ツールパネル」を確認すると驚くかもしれませんが、使用できるツールが非常に少ないです。
・・・ブラシすらありません。
実はこれ、Photoshop Elementsが、写真の編集に特化した「クイック」モードで開かれているだけです。
今回はPhotoshop Elementsでイラストを描画するのが目的ですので、「クイック」モードは使用しません。
Photoshop Elementsのモードを「エキスパート」モードに変更しましょう。
モードの切り替えは、「メニューバー」の下にあります。
「エキスパート」をクリックして下さい。
Photoshop Elementsが「エキスパート」モードに変更されました。
Photoshop Elementsが「エキスパート」モードに変更された事で、使用できるツールパネルの中のツールが増えました。
カンバスを表示する
Photoshop Elementsでイラストを描く場合、まずはカンバスを表示しなければなりません。
「メニューバー」の中の「ファイル」をクリックし、表示されたメニューの中から「新規」にマウスポインタを合わせます。
表示されるサブメニューの中にある「白紙ファイル」をクリックします。
「新規」ダイアログが表示されますので、ファイル名とカンバスのサイズを指定します。
もし、完成したイラストを印刷する予定の方は、「プリセット」をクリックし、「日本標準用紙」を選択後、「サイズ」の項目で目的の用紙サイズを選択して下さい。
最後に、「OK」を選択します。
指定したサイズのカンバスが表示されました。
Photoshop Elementsでイラストを描く
カンバスに線を描画する
では、カンバスに線を描画してみましょう。
まずは、「ツールパネル」の中にある「ブラシツール」を選択します。
カンバス内をドラッグしてみて下さい。
線が描画されます。
描画するブラシの種類を変更する場合は、「オプションパネル」の中にある「ブラシ」の「▼」をクリックし、ブラシの種類を変更します。
ブラシのサイズを変更する場合は、「サイズ」の項目を変更します。
ブラシの不透明度を変更する場合は、「不透明度」の項目を変更します。
ブラシをカスタマイズ
Photoshop Elementsのブラシは、更にカスタマイズする事ができます。
「ブラシ」ツールは初期設定で「ブラシモード」に設定されていますが、「エアブラシモード」に変更する事で、ブラシにエアブラシのような効果を付加する事ができます。
ブラシが「ハードブラシ」だと、「エアブラシモード」に変更しても大した変化はありませんが、ブラシが「ソフトブラシ」の際には、大きく変化を見せます。
カンバス内をクリックし、クリックを解除するまでの間、ブラシで描画している部分はどんどん色が濃くなります。
「ソフトブラシ」は、ブラシの境界線部分が半透明なのですが、半透明部分が徐々に濃くなります。
「オプションパネル」右側にある「ブラシ設定」では、ブラシを細かくカスタマイズする事ができます。
カスタマイズの一例ですが、ブラシの「真円率」と「角度」を変更する事で、ブラシをカリグラフィブラシにする事ができます。
また、「散布」を変更する事で、ブラシを散布ブラシにカスタマイズする事もできます。
ペンタブレットを使用時の、ペンタブレットの筆圧に応じて効果を追加したい場合は、「タブレット設定」を利用します。
各項目にチェックを入れる事で、効果を追加する事ができます。
ちなみに、マウス操作の場合は、筆圧が最大の状態が適用されます。
ブラシの色の変更と、消しゴムツール
ブラシの色の変更
ブラシの色を変更する場合、「カラーピッカー」を使用します。
「カラーピッカー」は、「描画色の設定」をクリックする事で呼び出す事ができます。
「カラーピッカー(描画色)」ダイアログが表示されたら、「カラースライダー」で色相を選択し、「カラーフィールド」の中から目的の色を選択します。
そして、「OK」をクリックする事で、ブラシの色を変更する事ができます。
消しゴムツール
「消しゴム」ツールを使用する事で、ブラシで描画した部分を消す事ができます。
レイヤー上で「消しゴム」ツールを使用すると、その部分は透明になりますが、背景レイヤーで「消しゴム」ツールを使用する場合は、その部分が背景色で塗りつぶされます。
背景色とカンバスの色が合ってない場合、「消しゴム」ツールによって色が塗られてしまいますので、注意して下さい。
まとめ
Photoshop Elementsでイラストは描ける!
今回は、「Photoshop Elementsでイラストは描けるのか?」と言う事で、Photoshop Elementsでイラストを描く事を目的とした使用方法についてご紹介しました。
Photoshop Elementsを起動して「エキスパート」モードを表示する方法や、ブラシの使い方、カスタマイズ方法についてもご紹介しました。
また、色を変更したり、消しゴムで消す方法についても触れました。
今回ご紹介した内容は、Photoshop Elementsの基本的な操作方法の部分でしかありません。
Photoshop Elementsを使いこなせば、もっと様々な事ができるようになります。
当然ながら、紙に絵の具で絵を描くよりも、もっと様々な表現方法を行う事ができます。
また、ペンタブレットと組み合わせる事で、手書き感覚でパソコン操作を行う事ができます。
ですから、手描きに慣れている方は、ペンタブレットを購入してみてはいかがですか?
ペンタブレットに関しては、当サイトのサイドバーにお勧めのものを載せていますので、参考にしてみて下さい。
この記事が、あなたとPhotoshop Elementsとの橋渡しになれば何よりです。